カンタン!きれいなディンプルの作り方

 

背広 太郎
ネクタイのかっこいい結び方って学校とか会社で習わないから自分で調べるしかないよね。
背広 次郎
そうだね。きれいなディンプルができてる人ってスーツ着こなしてるな~って感じがするよね。

 

街を歩いていると、せっかくネクタイをしているのに結び方がかっこ悪く、もったいなく感じることがあります。

 

ネクタイはスーツやジャケットを着た時のVゾーンを華やかに彩るものであるため、きれいなディンプルを作った結び方をする方が絶対にいいです。

 

きれいなディンプルは、ネクタイの素材で多く用いられるシルクの艶をさりげなく演出し、スーツの着こなし感をぐっと上げてくれます。

 

しかも、その結び方はポイントを押さえれば超簡単。一生忘れることはないと思います。

 

今回は、きれいなディンプルを作るネクタイの結び方をご紹介していきます。最後に動画もありますので、是非チェックしてみてくださいね。

 

 

よくないネクタイの結び方の例

まずはよくないネクタイの結び方の事例をご紹介していきます。
ご自身がどれかに当てはまっていないか確認してみてください。

 

1.ノット(結び目)が平らで四角に近い形になっている

最も多く見られる結び方です。メリハリがなく、立体感もないため、もったいない印象です。

 

2.ディンプルができていない

ノット(結び目)はそこそこ立体感もありますが、ディンプルがあればもっと美しくなります。惜しいです。

 

3.小剣(細い方の先)が大剣(太い方の先)よりも長い

ここまで激しい例はあまり見ませんが、小剣の方が若干長い方であれば割と頻繁に見かけます。

 

ちなみにこの小剣の方が長いスタイルは、ナポリのスタイルで見かけることがあります。ただし、その場合のネクタイはセッテピエゲ(7つ折り)のもので、ジャケットのディテールや全体の色使いなどがナポリ調に沿っていないとうまく纏まりません。レベルの高いコーディネートのため、こうしたスタイルはよほどの上級者でなければ避けるのが無難です。

 

 

理想のネクタイの結び方

きれいにディンプルを作った結び方の見え方はいかがでしょうか。
ネクタイの艶感や立体感など、首周りがおしゃれに見えませんか?
ここからは、結び方のポイントをご紹介していきます。

 

結び方はシングルノットに限る!

ネクタイの結び方には、シングルノット、ダブルノット、セミウィンザーノット、ウィンザーノットなど多くの種類があります。
これらの使い分けは、基本的にはネクタイの長さや厚みで決まります。
結び終えた時にどのくらいの長さで、どのくらいのノットの大きさになるかを確認しながら使い分けるイメージです。

 

その中でも、最もシンプルなのが「一回巻き」のシングルノット結論、このシングルノットが最もディンプルが作りやすく、ノットも縦長できれいに見えます。

 

この記事をご覧の皆様には、まずシングルノットを極めていただきたいと思っております。シングルノットの動画はこちらでご紹介しています。

 

お手持ちのネクタイが長い、もしくは薄めである場合は、ダブルノット(二回巻き)に挑戦するのもありかと思いますが、難易度は少し上がります。基本的にはシングルノットを完璧に結べる方でなければ、ダブルノットできれいに結ぶのは難しいです。

 

ネクタイは最もシンプルな「一回巻き」のシングルノットが基本で、ディンプルも作りやすくノットも縦長できれいに。

 

もっというと、ネクタイを新しく購入される方は長さや厚みをチェックしてみてください。シングルノットで結べるネクタイかどうかを確認して購入されるのが賢明です。

 

シングルノットで結べるネクタイの長さの基準は、身長175cmの方で、ネクタイ全長おおよそ148cm辺りが限界の長さになることが多いです。それより長い場合は、大剣と小剣をほぼ同じ長さにしてもトラウザーズのベルトよりも下に垂れ下がってしまうことになるため、あくまでも基準として参考にしてください。また、ネクタイは使っていくうちに若干伸びていくことにも注意が必要です。一方厚みについては明確な基準をお伝えするのが難しいですが、きちんと芯の入った仕立てをされたネクタイであればほとんど問題にならないことが多いです。ネクタイを購入される際は、この辺りをスタッフの方に尋ねて確認されるのもいいかもしれません。

 

ディンプル作りのポイント① 「逆三角形」を意識する

きれいにディンプルを作るポイントの一つ目は、ノット(結び目)の上側を広く、下側を狭く、逆三角形を意識して結ぶことです。
写真のように、ノットの下側になる部分を指で摘まみながら結ぶことで、逆三角形の形が出来上がっていきます。
ディンプルそのものは、人差し指などを大剣の真ん中に押し込みながら作っていきますが、基本的な逆三角形のノットができていれば難しくなく、崩れないはずです。

 

ノットを逆三角形にするイメージを持ち、ノットの下側になる部分を摘まみながら結んでいく。こうすることで、指で押し込んで作ったディンプルが崩れない。

 

ディンプル作りのポイント② みぞおちの高さでノットを完成させる

ネクタイの構造上、首元に近づくに連れ大剣の幅は細くなっていき、ディンプルを作ることが難しくなります。
したがって、胸辺り、具体的にはみぞおちの高さでディンプルを含めたノットを完成させ、その後に小剣を下に引っ張りながらノットを首元まで上げていくことで、より簡単にきれいなディンプルに仕上がります。

 

大剣にディンプルを作る十分な幅があるみぞおち付近でノットを完成させ、その後に首元までノットを上げることで、ディンブルは作りやすくなる

 

動画で学ぶ、きれいなディンプルの作り方(シングルノット編)

これまでのポイントを確認していただいたうえで、実際にどのように結んでいるかを動画でご覧ください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

シングルノットは、慣れるととても簡単で、結ぶのが楽しくなると思います。

この記事がきっかけで、きれいなディンプルの作り方を忘れない方が一人でも増えれば嬉しく思います。

ぜひ何度か練習していただいて、いざというときにさっと結べるように備えてみてくださいね。

最新情報をチェックしよう!